ども。こんばんは。
年末ですねー。
ようやくNASのリプレースが最後まで完了しました。
最後まで残っていたのは、VMwareのデータストアの中身です。
先日、ESXiを6.7にバージョンアップしたので、以下の内容は6.7U3Bでの内容となります。
vSphereのスタンダードライセンスを持ってればStorage vMotionでぐいっとデータストアを移動できるはずなのですが、無償版なので、今回は手動で頑張って移動します。
参考にさせていただいたサイト:
コマンドでシンプロビジョニングの仮想マシンを別のデータストアへ移行する
本家のドキュメント:
VMware 環境内での仮想マシンの移動またはコピー (1000936)
今回は、スナップショットが残っているVMはなかったので、上記参考サイトの方法で移動しました。シンプロビジョニングを維持しながら、不整合を起こさずきれいに移行できました。
作業時の構成としてはこんな感じ。
全機器GECを組んでいます。
NASそれぞれがiSCSIターゲットになっています。
ちなみに旧データストア(TS-859 Pro+側)はVMFS5で、新データストアはVMFS6です。
ESXi(ML110 G5) ━ Catalyst 3750X ┳ QNAP TS-859 Pro+
—ーーーーーーーーーーーーーーー┗QNAP TS-873
流れは以下の通り。
- ESXiへのSSHの許可
- 仮想マシンのスナップショットを統合(あれば)
- 仮想マシンのシャットダウン
- GUI(Web Client)上で仮想マシンを右クリックして登録解除
- 新しい仮想マシンフォルダを新データストアに作成
- # cd /vmfs/volumes/新データストア# mkdir 移行先仮想マシンのフォルダ
- vmdkを移動
- vmdk以外を移動
- # find /vmfs/volumes/旧データストア/仮想マシンフォルダ/* -not -name “*.vmdk” -exec cp {} /vmfs/volumes/新データストア/移行先仮想マシンのフォルダ/ \;
- データストアブラウザでコピーした仮想マシンを右クリックして登録する
- 起動確認
- 起動時に「質問」が出てきて、仮想マシンを移動したのかコピーしたのか聞かれますので、「移動」を回答します。
※MACアドレスが再生成されないので、OS上のNICの認識は変更なくいけるはず。
- 起動時に「質問」が出てきて、仮想マシンを移動したのかコピーしたのか聞かれますので、「移動」を回答します。
- 自動起動設定のやりなおし
- 登録解除しているので自動起動設定が消えています。
そんな感じで18台分、おおよそ800GBほど移動しました。
※結構使ってない仮想マシンもありますが・・・。
で、全部移行しおわって、GUI上で全仮想マシンのデータストアが新データストアのみ(列の選択で出せます。CDとかカウントしていると複数データストア表示される場合あり)になっていることを確認して旧データストア側のNASはESXi上のiSCSIターゲットから削除しました。
NAS側、ESXi側双方再起動してみたりして問題なさそうだったので完了としました。
で、NASリプレース前後の仮想マシンのパフォーマンスを比較してみました。
上が旧NAS環境、下が新NAS環境で動作させた場合の仮想マシン上のCrystalDiskMarkの結果です。
ランダムアクセスがかなり改善しました。
体験的にも早くなってる感じがありますね。
新NASはSSDキャッシュも効かせてるのでその効果もあると思います。
とりあえず旧NASは完全に役目を終えました。
ディスクがボロボロですが、なんとか壊れる前に全データ入れ替え終わってよかった。
旧NASは余計な設定を削除した後、現在新NASのiSCSI LUNのバックアップ先として使えないか検証中です。
【バックナンバー】
- NASリプレースプロジェクト – 1 – 増税前にNASを買う!
- NASリプレースプロジェクト – 2 –
- NASリプレースプロジェクト – 3 –
- NASリプレースプロジェクト – 4 –
- NASリプレースプロジェクト – 5 –
- NASリプレースプロジェクト – 6 –
ではでは。またの機会に。