ども。こんばんは。
今回は、ここまででIntel Core i9-10900、メモリ64GBに改造したLenovo ThinkCentre m90q Tiny(メーカ保証なし)にVMware ESXi 7.0.1(7.0 U1)をインストールします。
本筋ではないのですが、BIOSの設定を変えて、起動中にどのキーを押したら中断できるか表示するようにしました。
BIOSはF1で入ることができます。
Option Key Displayを設定します。
すると起動時にこんな感じで表示してくれます。Option Keys DsiplayをLegacyにすると多分具体的なキー(F1とかF12とか)まで出してくれる?ぽいですが未検証です。
さて、準備も整ったし、DVDも焼いたのでインストールしてきます。
今回は外付けDVDドライブ経由でインストールします。
事前情報としてRyzen版のThinkCentreだとNICがRealtekらしく、VMwareがNICを見つけられずインストールが進まないらしい、というのは掴んでいました。カスタムのイメージを作らないと行けないらしいと。
今回はIntelのNICが載っているのでまぁ大丈夫だろうとたかを括っていたら・・・「No Network Adapters」が出てしまいましたorz
あれ、IntelのNICはvib入れなくてもいけるんじゃないの!?
と思いつつ確認します。
まず今回ThinkCenter m90q TinyにオンボードされているNICを確認します。
Intel(R) Ethernet Connection (11) I219-LM
ふむ。やはりIntelではないか。
VMware Compatibility Guideを確認します。
検索カテゴリをIO Deviceにしてintelで絞ります。
うん、無いわ。無い。
いや、探し方が悪いかもしれん。ということで、DIDでも検索します。DIDはタスクマネージャでデバイスインスタンスパスを見ればわかります。
今回だと、「0D4C」ですね。
ないわ。
おとなしくカスタムイメージつくります\(^o^)/
で、Intel(R) Ethernet Connection (11) I219-LMに対応したドライバはあるのか探していたところ、以下のような記事を見つけました。
https://imaisato.hatenablog.jp/entry/2021/02/24/142033
おー、「e1000-community」で対応していますね。良かった。
Community Networking Driver for ESXi
それでは、カスタムイメージを作っていきます。
カスタムイメージは、「ESXi-Customizer-PS」で作っていきます。
ESXi-Customizer-PS
https://github.com/VFrontDe/ESXi-Customizer-PS
適当にESXi-Customizer-PSをフォルダに突っ込みます。
あとは、上記でダウンロードしたNICドライバ(e1000-communityのVIB)を突っ込んで、実行します。
例では、c:¥esxiにvibファイルを置いています。
> .¥ESXi-Customizer-PS.ps1 -v70 -pkgDir C:\esxi\ -NSC
これがねぇ、コケるんですよねぇ。。。こんなエラーがでます。
An unexpected error occured:
[WinError 10054] ?????????????????????????????? ????????????????????????????????????????????????
これ、ググると割とヒットして、一番多い原因は、PowerShellのTLS1,2が使えないケースで、TLS1.2を強制すればいいというものです。
参考:
https://blog.hitsujin.jp/entry/2018/09/20/214222
ところが今回は、これではだめでした。。。
海外のサイトにもいくつか書いていたのですが、結論として、ozipとizipの組み合わせで無事isoが出来上がりました。
> .¥ESXi-Customizer-PS.ps1 -v70 -pkgDir C:\esxi\ -ozip
> .¥ESXi-Customizer-PS.ps1 -v70 -izip ozipで出来上がったzipファイル名
ふぅ。
isoができたのですが、手持ちのDVDメディアがなくなってしまったため、リトライはUSBメモリに書き込んで行います。
今回はRufusというツールを使いました。かんたんなツールなので省略しますが、いい感じにisoイメージをブータブルUSB化します。
さて行けるかな?
おー!いけたー。
ストレージ(ディスク)もちゃんと認識しています。NVMeはちょっと癖があるかも?という情報もあり心配していましたが、大丈夫でした。
無事インストールできました!
あとは、キーボードをディスプレイを駆使してrootユーザのパスワードを設定したりIPアドレスを設定したりします。
あとは、ブラウザでHost Clientに入って、NTP設定したり、ライセンスキー入れたり、ポートブループ作ったり、ローカルのSSDにデータストアを作ったり、iscsiでNASをマウントしたり、ホストキャッシュをSSDに設定したり・・・っていういつもの初期設定をやる感じですね。
ちなみにカスタムで入れたvibファイルはこんな感じで見えます。
これで、無事ThinkCenter m90q Tinyが10コア20スレッド、メモリ64GB、SSD 1TBのなかなかの仮想ホストに仕上がりました。
次回は、vCenterを導入して、古い仮想ホストから、仮想マシンをお引越しします。
【バックナンバー】
- ThinkCentre m90q TinyとCore i9-10900(10コア/20スレッド)+64GBメモリで作る超小型!保証なし!爆熱!の最強ESXi – 1 – 購入編
- ThinkCentre m90q TinyとCore i9-10900(10コア/20スレッド)+64GBメモリで作る超小型!保証なし!爆熱!の最強ESXi – 2 – 開封編
- ThinkCentre m90q TinyとCore i9-10900(10コア/20スレッド)+64GBメモリで作る超小型!保証なし!爆熱!の最強ESXi – 3 – 魔改造とベンチマーク
ではでは。またの機会に。