Core i9-10900でまた超小型最強ESXiを作ってしまった…Shuttle DH470で作る10コア20スレッド 64GBメモリのESXi

ども。こんばんは。

また買ってしまいました。
ちょっとねー、色々検証するのにはやっぱりAzureやAWSだと、メモリいっぱい使うインスタンスは高いんですよね。。

ということで、また超小型なESXi作りたいなーと。

選定、パーツ選び、購入、開封、組み立て一気にお届けします。

■本体選定

今回候補はこんな感じでした。

  • Lenovo ThinkCentre m90q
  • HP EliteDesk 800 G8 DM
    • Core i9載せてる情報が見つからず。
  • 富士通 ESPRIMOかEPSONのなにか
    • あんまりESXi入れたりしている情報見つからず。
  • Minisforum EliteMini HX90
    • 8月時点では予約受付中。最後まで悩んだ。ベアーボーンモデルがあるのも嬉しい。。
      ただ、すでにCore i9のESXiがいるので、Ryzenはちょっとなぁーっていうのと、ESXi的にもRyzen9 5900に搭載されているZen3はまだ対応始まったばっかりっぽいので見送り。(vMotionはEVCでなんとかなる?)
  • Shuttle DH470(ベアボーン)
    • 公式?にCore i9 10900の搭載可能を謳っており、サイネージやFAの用途にも対応で24時間駆動を想定されてるぽい。ACアダプタが90Wなのがちょっと気になった。(ThinkCentreでベンチマークしたときには200W超えてたので。。。)

という感じで色々見て、今回はShuttleのベアボーンのDH470にしました。ひとつ下のグレードのDH410でも良かったかも?
DH410とDH470の違いはこちらの記事がわかりやすいです。

Shuttle製ベアボーン 久しぶりの新製品!XH410G / DH410 / DH470 | Exfield
※ちなみにXH410Gだけ、NICがi219LMなのでESXi 7.0そのまんまじゃ入らないと思うので注意。ESXi-Customizer-PSでVIB(ドライバ)を組み込めば行けると思う。DH410とDH470はI210が乗ってるので標準のインストーラーで入るはずです。

あと。英語版製品ページはこちら。
http://global.shuttle.com/products/productsDetail?productId=2493

上記ページのこの紹介文に惚れました。日本語のサイトにも書けばいいのに。

24/7 Certified, Operable in 0-50⁰C

Officially approved for 24/7 operation. The DH470 uses industrial capacitors in order to meet the environmental operation demands of commercial applications.
*With use of SSD and Wide Range Temp. SO-DIMM

■パーツ選び

さて、筐体が決まったので、次はパーツです。
価格は2021/08/26時点のもの。

  • CPU
    • これはもうCore i9 10900一択でした。
    • ただ、若干品薄気味。価格.comには未掲載でしたが、PC工房が最安の¥46,178でした。
  • メモリ
    • 64GBは必須。(DH470も64GBサポート。2スロットなので32GBx2枚)
    • 前回ThinkCentre構築時に購入したのと一緒でいいやーと思ってたら、今メモリがとんでもなく値上がり。。
      前回、¥27,874で購入したキングストンのHX426S16IBK2/64(DDR4 2666 32GB2枚組)が、なんと¥54,040!これはたまらん。
    • ということで、なんとか探し回って、GSkillのF4-2666C18D-64GRSがPCショップARKで¥28,990と手頃だったのでこれに決定。2666MHz駆動。32GBx2枚組。 
  • メインストレージ
    • DH470はPCI Express 3.0 x4に対応しています。NVMeの1TBの適当ややつでいいやってことでWestrenDitigalのBlueを。
  • サブストレージ
    • 正直NASがあるのでいらんかなーととも思ったのですが、せっかく2.5インチのSATAも搭載できるので、1TBぐらいつみます。
      いつもならCrucialのMX500を買うのですが、ちょっと気分手感にSamsungにしてみました。Samsung 870 QVO 1TB。

■購入

ということで、まとめるとこんな感じになりました。
すべて2021/08/26に注文しました。
一応可能な限りその時点での最安にしています。SamsungのSSDは面倒だったのでAmazonです。

総額¥135,998です。
前回ThinkCentreでほぼ同スペック(ThinkCentreは予備SSDはなし)で¥161,033だったことを考えると割と安く仕上がったかな?

種別 型番 購入店 価格 備考
CPU Core i9 10900 BOX PC工房 ¥46,178 前回はアプライドで¥45,650で購入。
メモリ F4-2666C18D-64GRS パソコンSHOPアーク(ark) ¥28,990 G.Skill RipJaws シリーズ 64GB (2 x 32GB) 260ピン SO-DIMM PC4-21300 DDR4 2666 CL18-18-43 1.20V デュアルチャンネルメモリーモデル F4-2666C18D-64GRS
ケース Shuttle DH470 ドスパラ ¥37,380 ベアボーンキット
SSD WDS100T2B0C ドスパラ ¥12,460 Western Digital WD BLUE 3D NAND SN550 NVMe WDS100T2B0C
SSD Samsung 870 QVO 1TB  Amazon ¥10,990 Samsung 870 QVO 1TB SATA 2.5インチ 内蔵 SSD MZ-77Q1T0B/EC 国内正規保証品
合計 ¥135,998  

 
 
 
 
 

 

 

 

■開封

なんと、夜中に頼んだのですが、全て当日中に発送され、翌々日にすべて届きました。
※木曜日の明け方に注文して、金曜日にすべて揃った感じですね。日本の物流はすごい。

さて、一式揃いましたので見ていきます。

シャトルのベアボーンって学生の頃キューブ型ではやったけど、結局買ったことなくて初めてだなぁ。

中身はこんな感じ。

ディッシュ箱と比較するものあれですが結構小さいです。

フロントにはUSB 3.2 Gen1×1+USB 3.2 Gen1 Type C×1、
USB 3.2 Gen2×2がありますね。SDカードスロットもあります。

リア。なんとリリアルコンソール(RS232C)が2個も。工場機械とかバーコードリーダー用らしいです。
LANも1Gbpsながら2つあります。
USB3.2 Gen2ポート×2、USB3.2 Gen1ポート×2もついてますね。
今回はESXi用ですが、3画面出力にも対応しています。(HDMI 2.0a、DisplayPort 1.2×2)

あと右下にジャンパピンがあって、追加の電源スイッチになったり、COMSクリアができるようです。追加の電源スイッチはサイネージとかで使うのかな?

その他付属品。
メディア、ネジ類(M.2固定するネジ、2.5インチSSD/HDDを固定するネジも入ってます)、VESAマウント用の金具、シリコングリス、ACアダプタってところですかね。

ACアダプタはこんな感じ。90WでCore i9 10900の本気は出せるのかなー。
ThinkCentreの230W ACアダプタやAsRoc DeskMini A300と比べると結構コンパクトな印象です。

続いてCPU。まぁこれは以前も買ったので特にコメントはないですね。

続いてメモリ。

続いてSSD一個目。これはNVMeですね。

こっちはSATA。Samsung製は初めて買った。
なんか特典ついてる・・・。

おお、結構格好いい。

 

■組み立て

それでは組み立て行きましょう。

基本的にマニュアル(英語)通りにやっていけばいいのですが、先にお伝えしておくと、M.2にSSDつける場合は、CPU装着のタイミングでやっておきましょう!ヒートシンクをかぶせるとあとから付けられなくてもう一度ヒートシンク外すことなります!

以下マニュアルPDFのダウンロードサイト(英語)
http://global.shuttle.com/products/productsDownload?productId=2493

まずは、背面のネジ2つを外してカバーを開けます。
おお、結構詰まってて格好いいな。

SATAもマウンタを本体リア側のネジ一箇所を緩めて外します。

ヒートシンクとファンを4箇所ネジを緩めます。バネになってるので外すと、ちょっとはねます。

CPUをつけてシリコングリスを塗ります。
グリスは付属していますが、今回は前回の余りのくまグリスを塗りました。
ばってん塗り。

で、ここで、ヒートシンクをかぶせると、M.2が後で装着するのが困難になります。。おいらは、やらかしてしまったのでもう一度外す羽目に。。。これはちょっとマニュアルがわるいよー。

なので、M.2このタイミングでつけときましょう。
※一回ヒートシンクつけたあと外したので、グリスが伸びてますが、ちょっと薄いかなぁ。。。

あと、M.2を固定するネジはCDなどの箱の中に付属しています。銀色のネジ。

続いてメモリ。普通に切り欠け合わせて、斜めに差し込んで倒すだけですね。2枚差します。

1枚目。

2枚目。

ヒートシンクをかぶせます。ファンの電源コネクタを忘れずに!
見ていただければわかりますが、多分あとからM.2を装着するのはほぼ不可能です。
あと、M.2にヒートシンクを付けたら干渉してしまったというブログも見かけました。今回はM.2のSSDにはヒートシンクはつけていません。

続いて、2.5インチのSSDをマウンタにつけます。
固定用のネジも付属品の箱に入っていました。黒いネジ。

ただ、どうしても1本だけうまくつけられず諦めました。

マウンタを戻します。本体フロント側が爪になっており、そっちをはめてから、本体リア側のネジを止めます。

組み立てはこんな感じで完了です。
そんなに難しくないですが、M.2を先につけなかったのでちょっとハマりました。

■起動と動作チェック

さて、いよいよ起動です。

電源を入れると、特にロゴとか出ずにno boot device的なメッセージがでます。

DELキー(F10でもいけたかも)で、まずはBIOSに入ります。

BIOSシンプルやな・・・今どきこれかー。
BIOSのバージョンは、現時点での最新のようです。

BIOSはこちら。
http://global.shuttle.com/products/productsDownload?productId=2493

ちゃんと、CPUもメモリも認識していますね。時計が1時間ほどずれていたので一旦手動で調整しました。

あと、CPUの設定でVT-dがデフォルトDisabledだったのでEnabledに変更しています。

んで、ちょっとだけハマったのですが、SATAのところを見ても、WD Blueがいません。
M.2がNot Detectedになっている。。。

はい、これは正しいです。今回M.2に装着しているのはNVMeでSATA接続ではないので。。。PCI Express 3,0 x4です。。
これに気づかずに一回またバラしてつけ直したりしてしまったorz

で、Securityのあたりを見てるとちゃんとWD Blueがいますね。

ということで、動作は問題なさそうですね。

■VMware ESXiのインストール

さて、いよいよVMware ESXiをインストールしますが、忘れてはいけないのがNIC問題です。
これはThinkCentreで経験済みなので、またカスタマイズしないとESXi 7.0のインストーラーに怒られるのかなぁと事前に調べておりました。

NICドライバの組み込みについてはこちら:
ThinkCentre m90q TinyとCore i9-10900(10コア/20スレッド)+64GBメモリで作る超小型!保証なし!爆熱!の最強ESXi – 4 – VMware ESXi 7.0 update 1のインストール

DH470には、I210(dual Intel® I210-AT Gigabit LAN)が搭載されています。

なんと、7.0 U1の標準でインストールできるっぽいです。 igbnドライバが使えます。

DID( デバイスID)は、157bです。

Compatibility Guideはこちら。
https://www.vmware.com/resources/compatibility/detail.php?deviceCategory=io&productid=37602&vcl=true

ということでサクッとインストールします。
M.2もちゃんと見えますね。

このあとは省略しちゃいましたが、vCenterに接続したりして使えるようにしました。
一点誤算だったのは、我が家のコアスイッチCatalyst 3750Xですが、空きポートが1ポートしかなくせっかくNICが2つあるのに活用できませんでした。。。いよいよ10Gbpsや2.5Gbps対応も含めて拡張が必要ですね。

なんか小汚いですがこんな感じで収まりました。
ThinkCentre m90q Tinyよりも小さいなー。

隣のML110 G5は実質vCenterのみ動いているので、落ち着いたらDH470にうつして退役させたいのですが、vCenterって無駄に12GBくらいメモリ消費するんでちょっともったいないかなー。動く間は頑張ってもらうかー。Sandy BridgeのXeonがあとどのくらいVMwareがサポートしてくれるか次第だな。。。

※右側のQNAPは退役済みのTS-859 Pro+。
DeskMini A300も縦が短いからコンパクトに見えるけど、やっぱりTinkCentreとDH470のほうがスリムだな。

ではでは。またの機会に。

「Core i9-10900でまた超小型最強ESXiを作ってしまった…Shuttle DH470で作る10コア20スレッド 64GBメモリのESXi」への3件のフィードバック

  1. Shuttle DH470もいいですね、コスパ最強っす!

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